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ポプリとバラ
2020年 06月 14日
ベランダに咲いたバラでポプリを作りました。
エッセイスト・ポプリ研究家の熊井明子さんが、日本で初めてきちんとした形でポプリの本を出版したのが70年代後半~80年くらい。 それと同じ頃、今は主にアロマテラピーを扱っている『生活の木』が、日本人にハーブや香りの製品を売ろうとして最初にターゲットにしたのが小学生だったそうです(小さい子のほうが先入観がないから受け入れてくれるだろうと)。そして少女漫画雑誌『なかよし』に掲載されたマンガ『あこがれ二重唱』にポプリの好きな女の子を登場させ、ラベンダーのサシェを読者全員プレゼントとして配る、なども生活の木の企画だったとか。 そんなこんなで当時の小学生の間でちょっとしたポプリブームが起こったのでした。 ちなみにワタシがポプリに興味をひかれたのも、『なかよし』の読者だった姉がポプリを作っているのを見て「いいな~真似する~」といういつものパターンであります(変な弟でゴメン)。ちなみに佐藤まり子さんの『あこがれ二重唱』は読んだことがありません。おそらく姉も持ってはいなかったのでは?(もし姉が持っていたらワタシも絶対に読んでいると思うので。) 肝心の香りですが、ちょっとバラの甘い香りが重く感じます。ラベンダーやハーブを増やしたり、コリアンダーやカルダモンを加えればもっと爽やかな香りになるのかなと思います。 今ベランダに植えているバラは、乾かすと微かに薄いピンクが残るのもありますが、大部分の花びらは黄色~薄茶色になります。生花のときの香りも微かなので、乾かしても香りはほとんど残りません。なのできれいなピンク色に乾くポプリ用のバラを一本植えたいのですが、どのような品種を植えたらいいものかと頭をかかえています。 熊井明子さんは「ダマスク・ローズが最適」とその頃の本に書かれていますが、おそらく当時は熊井さんご自身も生花のダマスク・ローズを自分で乾かして使うことはされていなかったと推測します。(当時乾燥した花は売っていても、苗木としてはまず手に入らなかったはず) ここ20年くらいオールドローズや、イングリッシュローズなどの香りも咲き方もオールドローズに近いバラが人気となり、苗も普通に流通するようになったので、バラに関しては80年代初期よりも格段にポプリ作りにはめぐまれた環境となりました。が、しかし贅沢な物で、乾かしたときにポプリに向いているバラとなると、これがなかなかむずかしい。 ピンク色のバラは乾かすと紫がかった色になることが多く(ダマスク・ローズもそうなる)、そうなると青みがかったピンクより、サーモンピンクなどの黄色・オレンジが入ったピンクのバラが良いということになります。それに加えて強香でベランダ栽培に適した品種(強健種で枝が横に広がらず、背もあまり高くならない)となると、いったいどれがいいのやら。今だったら熊井さんはどの品種を薦めるのか、切実に知りたいです。 しかしどの品種がいいんだろうとあれこれ探す事が楽しくもあります。 また同じ品種のバラでも、咲く時期(春バラ秋バラで色が変わることが多い)や花を摘むタイミング、花の外側の花弁を使うか中心に近い花弁を使うか、乾かす方法(自然乾燥ではなくシリカゲルを使うと咲いていた時のままの色が残りやすい)などの工夫によっても結果が変わってくると思うので、楽しみながら試してみたいと思います。 さて来年はどんなポプリになるでしょうか。
by nukochaenn
| 2020-06-14 22:29
| 日々あれこれ
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Comments(2)
Commented
by
naozou69 at 2020-06-21 21:04
素敵すぎます!!!ポプリって買うばっかりで作り方なんて知らずにウン十年経ってました。こんなに色んな種類のハーブやお花が入ってたとは・・・まだまだ知らないことだらけです。
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nukochaenn at 2020-06-22 20:36
>naomiさん
ありがとうございます!これはバラがメインのポプリですけど、ハーブのみを使ったやつとか、自分の好きな香りを楽しめるのが手作りの良いところですね。あと、散歩途中でみつけた野の花を一輪だけいれてみるとか。 幼い頃に欲しかった物を今なら自由に作ることができる…って、ワタシそんなのばっかりですけど。 |